根管治療とは
歯の中に走行する歯髄(神経や血管)が存在する領域を歯髄腔と言います。非常に複雑な形態で根の部分は細い管状になっており幅は1mm程度で先端部は0.3mmしか有りません。この部分の感染歯質や失活した歯髄組織を除去する事を根管治療と言います。細く光の届かない根管内を肉眼で見ることはほぼ不可能です。一般的にはレントゲン写真を頼りに盲目的に手探りで治療を行うので、感染が取りきれなかったり根管を発見出来ず未処置で終わってしまう事もあります。その結果、日本の保険診療での根管治療の成功率は50%未満であると日本歯内療法学会で報告されています。
歯髄墨汁標本